素朴で不思議な、湯けむりのまち
鉄輪のまちではあちこちから
湯けむりがもくもく。
揺らぐ湯気を眺めていると、
心がゆるんでいきます。
柳屋の近所にある、
登録文化財の旧旅館を活かした
「冨士屋Gallery一也百(はなやもも)」へ。
昔を忍ばせるギャラリーやカフェで、
この土地に根ざした文化を感じて。
建物も庭も一見の価値ありです。
地域の人々が管理する個性豊かな
「ジモ泉(地元の温泉)」や
薬草セキショウの上に寝転がって、
全身から汗を吹き出させる
「鉄輪むし湯」など
ためしてみたい外湯がいっぱい。
地元の人の社交場でもある「ジモ泉」は、それぞれに素朴で味わい豊か。
まるでお賽銭を入れるように入湯料を払って、このまちの日常に触れてください。
柳屋のとなりにある「すじ湯」は腰痛や神経痛に効能抜群です。
柳屋の向かいの蕎麦屋「ふくばこ」。
昼酒も旅の楽しみ。
コワーキングスペース「a side」。
歴史ある温泉のまちに、
新しい取り組みがちらほらと。
惣菜とお弁当の「行厨 蓼屋」。
鉄輪散策の昼食に、お天気の
良い日には湯けむり見ながらの
お弁当もおすすめ。
歩いて回れるサイズ感が、鉄輪の魅力。
地元の人が、旅人ににこやかに声をかけるのも、
「おせったい」の気質を色濃く残すまちならでは。
温泉はこのまちの日常そのもの。
切っても切れない深い関係が
まちのあちこちに見え隠れします。
気まぐれに曲がった路地で、
思いがけない風景に出会うのも楽しい。